単身赴任やめました

 8か月の育休から復帰し、4月からは施工管理として現場に赴任しました。
赴任先は自宅から片道2時間あります。(電車で1.5時間+駅までの移動で30分)
当初は単身赴任の予定でしたが、いくつか理由があって今は自宅から通勤する形をとっています。

 一つ目は建設業における労働環境の変化です。
国や協会は働き方改革の中で長時間労働を無くそうと4週8休に向けて取り組んでいます。
私が赴任した現場は民間工事ですが、4週8休で工程を組んでいます。
当然、残業時間の削減にも取り組んでいますので、夜遅くまで仕事することはまだありません。
以前は休日出勤や残業も21時ぐらいなら珍しくありませんでしたが、ここ最近5年くらいで急に変わったなという印象です。
そういうわけで長時間の通勤も何とかなりそうなので、まずはやってみることにしました。
(事務所にシャワー室があるので、夏場でも何とかなるかな~と思っています)

 

 二つ目は子どもたちとの触れ合う時間を作るためです。
朝は5時半に家を出るので、妻や子どもたちは寝ていて顔を合わせることはありません。
しかし帰りは頑張ると20時半に帰宅することができます。
そういう日は帰りの電車に乗ってすぐ妻に連絡します。
普段は20時に寝てしまう子どもたちですが、私が早く帰る日は頑張って起きてくれています。
帰宅後はすぐ風呂に入るので、その前のたった5分程度ですが、子どもたちと触れ合う時間をつくることが大切だと思っています。
4歳の長女はまだいいですが、1歳の長男は3日間顔を合わせなかっただけで明らかに素っ気なくなりました。
1日置きでも顔を合わせることで、長男は私を「お父さん」と認識してくれます。
長女は手紙を書いてくれたりしていて、私が急に毎日仕事に行くようになって寂しいんだろうなと思います。
なので多少無理してでも出来るなら子どもたちの側にいてあげたいと思っています。

 

 三つ目は時間的な制約です。
帰るのに2時間かかるのであれば自ずと時間の使い方を考えます。

そして周りの人も無理に仕事を振ることもできません。

通勤大変だから近くに住みなさい=遅くなっても大丈夫と言い替えることができます。

強制的に無茶な働き方を避けるためにも単身赴任をやめたいと思いました。

また赴任した現場はとても大きく、工期も5年以上あります。
赴任して10日程度ですが、技術的なことではなく、この現場は人間関係に問題があるように見受けられました。
指揮命令系統が全く機能していない、しかもボスは癖の強い性格であり、なかなか環境を変えようとするのは難しい感じです。
そう遠くない将来、職員同士で衝突する日が必ず来ると見込んでいます。
本現場で私は監理技術者等の役職をもっていません。
それは現場が終わるまで途中交代できないことはないということを意味しており、いざという時は、自分が潰れる前に脱出しようと思っています。
現場近くに宿舎を借りて単身赴任すると簡単にはできませんが、「いざとなったら逃げられる」というお守りをもつことで、心に余裕をもって業務に臨めている気がします。
この辺の仕事に対する考え方の変化は、育休中に見つめ直す時間がたくさんあったからこそだと思います。

今のやり方がいいのかはわかりませんが、仕事は大事、でも家族にとって何が一番いい形かを考えながら、復帰後初の現場に臨みたいと思います。