早生まれの長男

長男は3月生まれの早生まれであり、次の3月で3歳になり、4月には幼稚園に上がる歳です。
背はとても高く、器用にブロックを積み上げたりすることはできますが、単語をしゃべったり指差しがまだできません。
周りの子に比べるとどうしても成長が遅いと思われます。
長女も3歳に上がる前は今の長男と同じような状態でしたが、今は幼稚園の年長さんになり、周りのお友達にも追いついて普通に過ごせていると思います。
なので、長男ももう少し時間が経てば自然と周りに追いつくだろうと、あまり気にしていませんでした。
実際に成長している姿が見てわかるし、もうちょっとしたら一気にしゃべりだすだろうなという感じもしています。

 しかし、来年から通わせようと思っていた幼稚園の願書提出前に問題がありました。
長女が現在通っている、自宅からとても近い私立の幼稚園に同じく通わせようと思っていたのですが、そこは入園前に先生の面接があり、たとえ兄弟姉妹が通っていても断られる場合があるそうなのです。
妻はおしゃべりができない現状では厳しいのではないかと、事前に先生方に相談していました。
長女の送り迎えを妻と一緒に2年間していましたから、先生方も長男のことを気にしてくださっていたようです。
園長先生は2回ほど個別で長男と一緒に遊びながら様子を見てもらって、また他の先生からもヒアリングしながらちゃんと幼稚園で生活ができるかを考えてくれました。
最終的には、通ってみていいし、入園後にうまくいかなかったときは休園する方法もあるとおっしゃってくださいました。
しかし妻と話しあった結果、今回年少さんからの入園は見送ることにしました。

 幼稚園以外にも発達支援センター等の方のお話しを聞いたり、他の判断要素もありましたが、一番の理由は長男が現時点で幼稚園に馴染んでいない事でした。
長女が通っていることもあり、2歳になってから月に1,2回事前保育のような形で幼稚園に通いましたが、連れていくことがとても大変でやめたいと妻が言ったのです。
入園者は願書提出後も事前に何度か通う必要があり、それに耐えられない様子でした。
そこまで言うのなら無理に入園させなくてもよいという判断になりました。

 この園に通っている長女は毎日とても楽しそうで、また色んな行事を通して様々な経験をし、成長していることを感じられる素敵なところです。
もし早生まれでなかったら、普通に入園して何も悩むことなく来年を楽しみにしていたかもと考えると、言葉でうまく表せない、早生まれ何て今さらどうしようもない無力感に襲われます。
たかが人生始まって3年目、長い人生のたった1年、大学受験では浪人だって普通のことなのに、自分の子どもにNOを突きつけられたような感覚になっているのかもしれません。
来年の今頃は全く気にすることなく年中さんからの入園を希望して願書を提出しているかもしません。
合理的に考えれば今からいったん入園させて様子を見ればいいのですが、妻の気持ちと悩みようを見るとできませんでした。
これが最適解だと思って判断したつもりですが、「もし、早生まれでなかったら」とつい考えてしまいます。
何かがのどに突っかかっているような感覚です。どうしようもないのに、これを言語化もできずに今はモヤモヤが晴れません。