テレビ番組と言語化するという事について

 今回はテレビ番組について日頃思っている事を記します。
育児休業中のテレビということで、ほぼ観ているのがNHK Eテレです。
子どもを幼稚園に送り出す8:40くらいまで、一通りの教育番組を観ながらご飯を食べたり準備をしています。
4歳と0歳なので、二人ともが全ての番組に興味を持つわけではありませんが、時計の役目も兼ねてテレビを流しっぱなしです。
おかあさんといっしょ」 「みいつけた!」 「ピタゴラスイッチ」などですね。

【番組のコンセプトと制作指示】
 番組を制作するためにはそのコンセプトを明確にし、それに沿ってコーナーや演出を企画したり出演者を決めるでしょう。
そしてその制作コンセプトは視聴者である私が番組を観て、感じたり学ぶものから逆算して推定することができるはずです。
えいごであそぼ」や「おかあさんといっしょ」などはわかりやすいでしょう。
しかし「みいつけた!」はどのようなコンセプトでどう指示を出しているのか観ながらよく考えます。
チャレンジが出来た子をみつけたり、隠れているコッシーをみつけたという企画は理解できます。
しかし理解しにくい点が多すぎます。

・主人公がイスであり、イスを絡めた企画が多い
・イスとサボテンのキャラと一緒に女の子が番組進行している
・別枠でオフロスキーというお風呂が好きな謎の愉快なおじさんがいる
・独特な視点の歌詞が特徴である歌が流れる

この辺の要素を番組開始当初から盛り込んで企画して、こんな番組にしたいんだ!と明言できるものなのでしょうか。
まわりの制作スタッフもどんな番組なんだ?何でイスなの?となるであろうはずが、しっかり理解を得て同じ方向を向いて制作できるのでしょうか。

【専門外の仕事をする】
 ピタゴラスイッチの企画は同じような番組も観たことがなくて面白いです。
身の回りにある装置などの仕組みを考える中で想像力を養う、論理的な思考力を育むといった感じでしょうか。
しかし思い切り数学的であり、理系分野のコンセプトであることに考えさせられます。
制作やテレビ業の方が文系のイメージが強いためです。
専門家に制作や監修してもらっても、それを良しとして最終判断するのは自分です。
業界でニッチなものについて、それを企画して周りを巻き込み、納得させることのできる人はすごいと思います。
競合がいなければナンバーワンになれますが、共感や評価を得られなければ何物でもないですから。

【優秀な人とはどんな人か】
 優秀な人とはどんな人かと聞かれたら、私は「言語化できる人」であると答えます。
一見理解しにくい特徴的なコンセプトや他に前例の無いものを作るには、一緒に仕事をする人にそれを明確に説明できなければなりません。
頭の中にあるアイデアや想いを言語化して相手に伝える、イメージしているものを言葉で伝えられる、それができる人は専門外の分野でも相手に自分の意思を伝えて形にすることができるでしょう。
番組は企画だけでなく、主題歌や予算など様々な分野の仕事があります。
全ての業務を自分でする必要はなくても、こうしたいと伝えて打合せやとりまとめをする必要があります。
それを経て一つの番組を作り上げるプロデューサーは大変優秀な方なのだろうと思いながら観ています。

【自分に必要なスキルとして身につける】
 毎日ぼんやりテレビを観ながら言語化できる能力は必要であり大切だと考えるようになりましたが、昔からこの手の事は苦手でした。
自分の事わかってもらうのは難しいし面倒だ。
誰かがおかしいと思うことをしていたら、説明して諭すのではなく関わらないように自分が避ければよい。
学生の時は国語の勉強意欲は低く必要ないと思っていましたが、勉強していたら変わっていたのかなぁ・・・。
私は現場監督であり職人ではありませんから、専門分野に特化すれば良いということはないです。
今後私が仕事で求められる能力として、管理職に向けても必ず必要になるでしょう。
毎日テレビを観ながら、「この人はどういう思いでこの番組をつくったのだろう」とか、「どのように伝えたらこんな映像を作ってもらえるのだろう」等、自分だったらこう伝えるだろうと考えながら、これから日々言語化の訓練をしながらテレビを楽しもうと思います。
わざわざ日記でなくブログに綴ろうと思ったのも、見てくれる人がいて、その人に少しでも内容が伝わるように書けるようになりたいと思ったからなので、自分で決めたことを忘れずに続けていきたいです。