【男性の育児休業③】申請時の会社の反応

 今回は育休取得申請時の会社の反応について記します。
男性である自分も育休がとれると分かったので、6月末に早速現場の管理職(現場所長)に育休取得の意思を伝えました。
そして休業期間を最初は8月から12月末までの5か月としていました。
なぜ子供の夏休み期間だけでなく年内いっぱいにしたか、少し説明します。
私の仕事は工事現場の施工管理であり、一つの現場が終わると次の現場の近くに引っ越す、いわゆる転勤族です。
育休申請時には次の現場が大阪であることが内定しており、現場開始時期が11月ぐらいから、という感じでした。
つまり夏休みが終わってしばらくすると転勤になるのですが、その時は幼稚園を転園する必要があります。
生まれた長男は病気持ちでしたから、他にもかかりつけの病院を決めたりするなど、生活基盤を整えることに時間がかかると思っていました。
そこで休業期間を敢えて長めに設定して生活基盤を整え、私も次の現場開始に合わせて復帰すれば良いと考えました。
なので取得の理由として、長女の夏休みに合わせて妻の負担を軽くするため育児に専念したいこと、引っ越しして生活の基盤を整えたいということを丁寧に説明しました。

そして所長からは以下のようなことを言われました
・子どもの夏休み期間の育休はわかった
・9月からは支店(大阪)に通って次の現場の準備をするではだめなのか
・決めるのは会社だから担当課長には連絡しておく

・・・ん?今は会社も育休取得を推進していると言っていたよな。
会社から何のアナウンスもアドバイスもなく、自分で調べて丁寧に理由まで説明して、本来気を使わなくていいのに次の現場の事を考えて休業期間を設定しているのに、なぜ夏休みが終わったら大丈夫という話になる??
この時は本当にもやもやした気持ちを抑えて話を終えました。
次の日に担当課長から電話をいただき、不在である担当部長に連絡しておくということでした。

そしてさらに次の日、課長から改めて電話をいただき、育休取得について了承をいただきました。
こうして次は人事課に連絡し、A4一枚の申請用紙をメールで送ってもらいました。
あとは印鑑ついて返送したら終わりです。
無事に6月中に申請を終えることができました。

育児休業給付金の手続等わからないことが多いので、人事課の担当者(男性)にいろいろ聞きました。
しかし「今できることは特に何もないです。時期になれば自宅に書類を郵送しますので確認してください」とだけ言われました。
ただでさえ初めてのことで不安でしたので、もう少し丁寧に教えてほしかったです。

 7月に入り、担当課長がパトロールで現場に来る機会がありました。
育休取得のため業務の調整をしていただくことになるのでお礼を言いました。
そして帰りに駅まで送っていく二人きりの車内でいろいろ聞かれました。
給料出ないようだけど大丈夫? ⇒ はい、休業給付金で何とかなります。
税金とかどうなるの? ⇒ 住民税は払いますが、保険料は免除されます。
次の現場開始時期が早まれば、復職時期はまた相談でいいのかな? ⇒ ・・・は?
遠回しに復帰を早められないかジャブを打たれた感じです。
会社として育休取得を推進しているはずが管理職が制度を理解していないんだという、残念な気持ちになりました。
今は育休取得の意思確認をやっているのだろうか・・・。
後に聞いたのですが、社内で男性が育休を取った前例がまだなかったようです。
しかし経験すれば自分は教えてあげられます。
今後私が管理職になったとき、経験を踏まえてアドバイスをしたり、取得する人の気持ちにより添える人でありたいと強く思いました。