振り返り⑤ 子どもの長所

 振り返り⑤は子どもの長所についてです。
私が育休を取得した理由として、赤ちゃんより夏休みに入る長女(当時3歳)の世話までみれる自信がないと妻から言われたことがあります。
授乳や寝かしつけを妻にやってもらう代わりに、私は落ち着きがない長女の相手をすることにウエイトを置いていました。
育休のタイミングで引っ越したのも、長男の通う病院や私の仕事の都合もありましたが、1LDKの部屋を暴れまわり大声で泣きまくる長女のために戸建てに引っ越したいというのもあったからです。
時にはアパートの隣人から苦情が入る程、長女は元気いっぱいでした。

そんな長女と触れ合う時間が長くなりましたので、育休中はじっくり観察していろいろ試しました。
怒られると大声で泣いて反省したそぶりを見せますが、翌日にはすぐ元通りです。
自分が一番、強烈な赤ちゃん返り、何でもとりあえずいやいや言う・・・。
自我が強くなってきたのか、今でも我がままで自分が一番のでっかい赤ちゃんです。
毎日怒ってもいい方向に変わるとは思えなかったので、よく長女といっしょになって遊ぶようにしました。
そうすると子どもの好きなこと、得意なこと、苦手なことがわかってきました。

 

好きなこと
・テレビ(Eテレ)を観ながら踊ること
・友達といっしょに遊ぶこと
・絵やお手紙を書くこと
・折り紙
・褒められること

得意なこと
・ジグソーパズル
・暗記(国旗や都道府県)

苦手なこと
・算数(1+3=4レベル)
・長時間の説教
・静かな声でしゃべること

 

得意なことや苦手なことが私と真逆で意外でした。

好きなことでテレビの音楽に合わせて踊ることがありましたが、いくつか習い事を提示した中でバレエに興味を持ってくれました。
始めたばかりですが、とても楽しそうに通っています。
そして絵や折り紙はお友達へのお手紙に同封しています。
家の中だけでなくもっと外に出て色んな友達と遊びたいんだなと理解できました。

そしてパズルがとても上手だったので、8ピースくらいの大きなものから始まり、どんどん細かくピースが多いものを買い与えました。
すると育休中に300ピースくらいのパズルも2-3時間でやってしまうレベルになりました・・・。

置き場に困るジグソーパズル

暗記も得意でした。
日本地図パズルを与えると、数日後には一人で勝手に完成させて県庁所在地まで覚えていました。
(私が栃木県と言って、娘が宇都宮市!といきなり答えた時はおったまげました)
それから世界地図パズルも制覇し、今では都道府県の形を覚えたようで、漢字で印字された都道府県のピースを見ても答えられるようになっています。
漢字を覚えたのかとびっくりしましたが、形を覚える方が難しいようにも思います。
もはや大人の私でも全然敵いません。
得意なことや好きなことを理解し、それを応援することで子どもはこんなにも成長するものかと驚かされました。
そして好きなことをしているときはとても機嫌よくお話してくれます。
それから無理に苦手なことや嫌いなことをさせずに長所を伸ばすことを意識しました。
親としては英語などもやってくれたら嬉しいですが、娘の興味を100%優先させようと思いました。
苦手なこともいつか克服しなければいけないことですが、そのいつかが来るまでそっとしておこうと思っています。
好きなことで、出来ることがどんどん増えることで娘はとても楽しそうです。

 

 その人の特性や長所を理解し、その人に合った指導をする。
自分の経験ややり方を押し通せないのはなかなか難しいことですが、仕事でもこれが出来るようになりたいです。
「俺の時はこうだった」「教えてあげる」「教えられたとおりにやりなさい」
こうなってしまってはただの鬱陶しい先輩ですよね。
仕事でも上手に人と付き合えるように、まずは相手がどのような人なのかを理解できるように努力しようと思います。

振り返り④ 妻について思うこと

 振り返り④は妻について思うことです。
今回の育休は二人目で初めて取得したものであり、育児に関しては妻に教えてもらいながらすることが多かったです。
妻と一日中一緒にいるわけですから、育児だけでなく家事やその他のことについても学ぶことがたくさんありました。

「育児は二人でするものだ、教えてもらうじゃなくて自分で考えて動け」という人もいるでしょう。
(妻はどちらかというとそういう考えの人です)
思い通りにならないときは妻から当たられたこともありました。
しかし育休に入ってしばらくして妻に言いました。

「世の中あなたみたいにパーフェクトな人間ばかりじゃない。一度聞いて覚えられない人もたくさんいる」
「全て自分でやってしまうのは良くない。これからずっと続くんだから最初は手間でも人を使えるようになった方がいい」

 

仕事をしていると「その人が出来ないのは自分の伝え方が悪いからだ」という傾向がありますよね。
人に動いてもらうことは楽なことである一方で指示することが面倒だったり、正確に伝わっていないと二度手間になったりします。
だからといって全て妻が自分でやってしまうと負担が大きいですし、何のために育休をとったかわからなくなります。
その後は少しずつ妻のやり方を覚えていき、自分が出来ることが自然と役割として分担されていったように思います。

では私が妻に与えられることは何も無かったのかというと、そうは思っていません。
私が仕事をする上で身につけた考え方や問題の処理能力を家庭に生かすことが出来るからです。
私の場合は建設業で習慣になっているリスク管理、工程管理、予算管理、そして決断力です。
こういうと少し大げさですが、大事にならない事は完璧を目指さずに大目に見る、期日に余裕があるものは今無理をしない、時間をお金で買えるならバランスをみて楽になるようにする、家計の見直しをするといったようなことです。
そしていつまでも悩まない、私に任せてもらったことは妻に聞かれても「こう決めたからこれでいく」と結論しか言いません。
悩む時間や心配する時間は体も疲れるし、時間が勿体ないです。
こうやって少しずつ私に振ってもらうことで妻の負担を取り除いていけたと思います。
そして可愛い我が子のためになるべく良いものを目指そうとする妻の気持ちを尊重しつつ、全てを無理してやる必要はないということを何度も訴えて、気持ちの面で楽になってもらえたこともあるのではないかと思っています。

 

 妻は栄養士と調理師の資格を持っており、結婚するまで料理の道で働いていました。
料理の知識や段取りの良さについてはとても勉強になりましたし、その凄さを知ってから日頃料理をしてくれることに改めて感謝するようになりました。
今まで自分一人が食べる分は適当に何とでもやってましたが、それを「料理ができる」と言えるかと考えたら微妙です。
イライラさせてしまうので、妻の料理を手伝うことはありませんでした。
しかし聞けば色々と教えてくれたので、見て聞いて覚えることが出来てとてもありがたかったです。
「前掛けはファーファで洗っといて!」「ファーファって何・・・?」
「いちごは袋に入れてから冷蔵庫に入れて!」「ごめん、忘れてた・・・。」
「ピンが上がってきて2つ目の線が見えたら弱火にして!」「圧力鍋使ったことない・・・。」
教えてもらうのはこんな感じから始まりました。
今は鍋用の野菜を切るくらいはさせてもらっています。
妻とは遠距離でしたから、結婚するときに仕事を辞めて私についてきてくれました。
大学だけでなく専門学校も出ています。
東京でバリバリ働いていた妻が家庭に入り、外で仕事を続けている私から色々言われるのはあまりいい気がしないかもしれません。
そんな仕事も普通に出来る妻が今こうやって何年も育児をしてくれていることに負い目を感じる日もありました。
環境が変わっても変わらず頑張ってくれていることに本当に感謝していますし、そんな妻を私は心からリスペクトしています。

両親の訪問

 先日、両親が九州から大阪に遊びに来ました。
3泊した後、京都に一泊して昨日帰りました。
本日ようやく布団の片づけや掃除、家具の配置換えが終わりました。
子どもたちは祖父母にずっと構ってもらえたのでとても喜んでいましたが、私や妻は家に泊めるための準備や食事、行程を考えたりでとても大変でした。
子どもの世話はいつもと変わらず大変なので、来客中はちょっとしたことが気になってイライラする時もありました。
しかし最後に駅までお見送りした後に長女がずっと泣いて落ち込んでいるのを見て、大好きなおじいちゃんおばあちゃんに来てもらえて本当に良かったと思えました。

 家族が両親と別れた後、子どもたちを妻に任せて私は一人京都に行って最後に両親と食事をしました。
あまり来る機会もないので、最後に少し京都も楽しんでもらおうと思ったからです。
京都市街にある先斗町というところでシャモをいただきました。
両親を連れて食事をすることなんて結婚してもう10年近くありませんでした。
あまりない機会でしたが特に込み入った話をするでもなく、鴨川を眺めながらお酒とともに食事を楽しんで解散しました。

私も子どもたちも、あと何回こうやって両親と会うことが出来るんだろう。
そう思いながら我が家に帰りました。
今回の訪問が両親や子どもたちにとっても素敵な思い出の一つになってくれれば嬉しいです。

たぶんどれだけ頑張っても、その時が来ると「もっとこうしておけば良かった」と思ってしまうのでしょう。
そんな心配も忙しい日常に戻ると忘れてしまいそうですが、別れる前に次の予定を立てることにしました。

「11月に長女のバレエの発表会があるから見に来てね。」

まだまだやってあげたいことがたくさんあるので、いつまでも両親には元気でいてほしいです。

振り返り③ 通院

 振り返り③は通院についてです。
時間にある程度融通が利くようになりましたので、育児休業中にタイミング良く?痛み出した歯の治療に通いました。
他にはICLという視力矯正のための目の手術を受けました。
ICLに関しては別に興味があったわけではないのですが、歯医者に通い始めてから、せっかくなので気になるものはこの際全部やってしまおうと思って受けました。
歯の方は以前治療した箇所の根元にばい菌が溜まっているということで、抜歯せずに何度も消毒することになりました。
その歯以外にも小さい虫歯が結構あったみたいで、全ての治療が終わるまでに結局半年間で12回も通うことになりました。
確定申告で医療費を集計して分かりましたが、びっくりです。
支払った医療費は28,120円、さらに通院の手間をお金に換算するとものすごく勿体ないことです。
仕事をしながらでは通院するのは大変だったと思います。
大阪のような大きなところでは夜に開いてる歯医者さんもあるでしょうが、以前住んでいた場所だと17時に退勤するか土曜日に通う必要がありました。
仕事では「大事になる前に早めに相談しよう」と思うものですが、忙しさにかまけてプライベートがこれでは情けないですね。

体のメンテナンスは全て終わり、気持ちはすっきりしています。
ICLに関しては術後1か月間ハードワーク禁止ということで、現場仕事の私が受けるには今しかなくてラッキーだったなと思います。
復職後は自分の体を細目にケアし、今後はちゃんと管理しようと反省しました。

振り返り② 身体的負担

 振り返り②は身体的負担についてです。
育児における体の負担と聞いて浮かぶのは睡眠不足ではないでしょうか。
少なくとも育休を取る前の私の認識はそうでした。
夜泣きからの寝かしつけによる睡眠不足が大変だと考えていました。
しかし今回思ったのは、シンプルに抱っこすることによる身体的負担が一番きついということです。
長男は11か月現在の体重が9.3kgあります。
8kg超えたあたりから「お、ちょっと重たくなってきたな~」と実感するとともに、肩や腰の痛みがでてきました。
赤ちゃんが好む抱っこの姿勢がそれぞれあるのでしょうが、私の場合は左肩に負担がかかる抱き方をしています。
長男は自立できますが、まだ手すり無しでは歩けません。
これからまだ1年くらいは抱っこすると考えると大変です。
妻は150ちょっとと体が小さい方ですが、赤ちゃんを抱っこして外出したりあやしたり、長女の時も含めて今さらながらその強さに感服しました。
(長男も長女もでっかい赤ちゃんでした)
妻は数十分程度の外出でも長男を抱っこして連れて行こうとします。
今まであまり気にしていませんでしたが、最近になってようやく「長男は家で見とくよ」とか「座っといてね」と心から言えるようになったと思います。
気づくのが遅すぎました。
仕事していた長女の時にもよく抱っこしましたが、それが一日中、毎日となると、普通に考えればわかるんですが大変ですよね。


仕事でもそうですが、本当に体が資本です。
復職しても出来る限り体の負担を軽減できるようサポートしていきたいと思います。

振り返り① 体調不良

 もうすぐ約8か月間の育児休業期間が終わります。
休業期間中に感じたことなどを振り返りながら記録として残していきたいと思います。

【体調不良時のフォロー】
 育休をとって何が良かったかを考えた時、私にとって一番は子どもや妻の体調不良時にフォローできるという点でした。
長女は4歳で年少さんです。
幼稚園では風邪やインフルがよく流行り、クラス閉鎖になるときもありました。
子どもはそういうところから菌をもらっては抗体をつけていくものだと理解しましたが、時間差で家族がやられたときは大変でした。
子どもの熱や咳は治まったのに、親が子どもからもらってダウンしている。
そこに0歳の赤ちゃんを含めたお世話があるわけですから、こういう日は私も家にいて本当に良かったと思いました。
(大体は夫婦ともに感染してお互いしんどい思いをしているんですが・・・。あと胃腸炎は最恐です。)
長男は風邪をひくと鼻づまりになり、夜中は1時間ごとに大体泣き始めました。
鼻づまりで母乳を飲むことも苦しく、そんな時は妻もギリギリだったと思います。
そんな日は夜中に起きて母乳をとりあえず飲ませ、私が引き取って階下のリビングに連れてひたすら抱っこであやします。
長男はほ乳瓶でのミルクは飲まない子です。
リビングで一時間すれば起きるわけですが、水筒に入れた水を飲ませてもう一回だけ何とか寝かしつけます。
二回目は厳しかったので妻に託し、私はおむつを替えて必要な時に抱っこします。
この2,3時間をまとめて寝れるかどうかで、妻は翌朝マシな体調になります。
一般的には全然睡眠時間が確保できていないのでしょうが、日々が過酷すぎるからなのか、少し回復してくれます。
(でもなぜか妻は昼寝をしません、というかできないらしいです。)
夫婦でできる事とできない事はどうしてもありましたが、体調不良時に何かとフォローできることは良かったと思います。

【精神的な負担を小さくし、ストッパーになる】
 一人目の時は分かっていたつもりでも、今回は身をもって妻の育児における大変さがわかりました。
体がしんどくても子どもの世話をしなければいけない、なかなか子どもが寝てくれない、夫は仕事で帰りが遅い・・・。
こういう時でも「自分が倒れてしまったら世話をする人がいない」と無理をさせていたと思いますし、それは精神的にかなりキツかったと思います。
そして二人目の今回は言うことをなかなか素直に聞かない長女の世話もあります。
もし妻が日中一人で育児をしていたならば、怒りが爆発して長女に当たり散らしてもおかしくありません。

二人いるから、自分が寝込んでも何とかしてもらえるという安心感があるし、爆発しそうになってもストッパーになります。

体もきついですが、私の感想としては育児は精神的にきついことの方が多かったように思います。
だから妻が専業主婦であっても、妻を一人にさせないために男性は育休を取った方が良いという考えに至りました。
夫が家にいることで妻にとってはパーソナルな空間に干渉されるという別のストレスになるかもしれません。
それでも、心の病が身近になった現代において、妻の精神的な負担を軽くするためにも男性は育休をとった方がよいと考えます。

職場復帰に向けて

 今週は育休終了後の職場復帰に向けて、復帰後の流れを会社に確認しました。
復帰までは2週間程ありますが、いくつか懸念事項がありました。
そもそも復帰後の業務内容について会社側からは一度も連絡はなく、ちゃんと仕事があるのだろうかと少し心配ですらありました。
戻ったはいいけど段取りして無くてやることない、みたいな・・・。

【復帰後の現場仕事】
 私は現場の施工管理ですから、次の現場がどこなのかを知る必要がありました。
それは単身赴任になるのか、自宅から通勤になる近距離現場かで生活が大きく変わるからです。

単身赴任の場合
結婚してから現場が変わるたびに家族帯同で引っ越していましたので、単身赴任用の生活用具を準備する必要があります。
(家電はリースするとして布団や調理具等の単身パック的なもの)
赴任先が片道4,5時間のところになると、毎週末自宅に帰るのも厳しく、心づもりが必要です。
(会社補助は月2回まで出ますが、お金の問題だけでなく体の負担も大きいです)
家庭の事情などもあります。
長女が春休みになるので、単身赴任の場合に妻は実家に帰ろうか検討しています。
そして年度末の世間は引っ越しシーズンです。
復帰後すぐに現場に赴任するのであれば、早めに確保しておかないと職場の近くに宿舎を借りられないかもしれません。
(山奥の現場はそこから車で30分とか普通ですが、地方の都市部であれば重要です)

こちらから問合せて確認したところ、現場は同じ大阪府内ですが通勤できる距離ではなく、やはり単身赴任になりそうです。
そして復帰後しばらくは店社に通勤し、4月から現場赴任という予定だそうです。

会社側は休業中だから気を使って連絡しなかったのかもしれませんし、とりあえず転社に出勤して徐々に慣らしていけばいいよ~ぐらいで考えていたのかもしれませんが、こちらとしては色々決められず困っていました。

とりあえず復帰後の流れがわかって安心しました。
久しぶりにスーツを着て、10数年ぶりの電車通勤です。
片道1.5時間ちょい、乗り換え3回、現場よりこっちの方が辛そうです・・・。

工事部は現場を治めてなんぼです。
会社に行っても部署には部課長と事務の4名くらいしかいないはずです。
店社でできる事は自宅でもできますから、復帰初日以外は在宅勤務でお願いしたいものです・・・。

時代はもう令和ですからね。